2015年11月30日月曜日

コミュニケーションの継続

原:「ポスターをつくってください」と依頼された時に、ポスターをひとつつくって終わりにしたら先が見えない。問いや問題、解くべき課題みたいなものを無数に提案して、それが先方に理解されるようになると、仕事が進みます。当然、エンドレスになって継続していく。とにかく、消費されるためにデザインをしてはいけない。
(略)
コミュニケーションの目的は理解を生み出すことだと思われているけれども、実は理解されると、コミュニケーションの運動はそこで終わってしまうんですね。誤解を恐れずに言えば、理解されるということは、消費されることでもあるんです。だからブランドの運用にしても、永久に理解から逃れ続けていくというか、理解したと思われないように、いつも未知なもの、新鮮なものとして興味を更新させ続けることが大事なんです。それがコミュニケーション。
阿部雅世対談原研哉
「なぜデザインなのか。」

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