2015年12月23日水曜日

Moff Band



家族みんなでチャンバラごっこや、ギターやドラムでバンドごっこを楽しもう!音と動きで想像力豊かな遊びを。ウェアラブルなスマートおもちゃ、Moff Band
生活の行為に効果音をつけちゃおうと。おもちゃの視点としては面白いかも。
剣のおもちゃを買わなくても、音があれば棒はじゅうぶん剣になる。
子供の見立てを誘導するものとしての効果音。
最近友達の子供と遊んだからよくわかる。
その子はスターウォーズにハマってたから、ライトセイバーがモデルなので、もうグリップらしきものさえあればいいんです。
一つ実際やってみないとわからないなというのは、子供は、自分の口でガシャーンとか、バシバシと効果音をつけてあそんでいる。効果音を自分でつけることで臨場感を増すというのは確実にある。
それが機械音になったときに子供は、盛り上がるのかどうかというところだろう。

Moff Bandアマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/B00KYS3YME

2015年12月19日土曜日

乗り物別

200人が移動する時の乗り物別(車、自転車、バス、電車)の人口密度と必要となる台数を比較したGIF

Yener Torunによるイスタンブールのカラフルな建物

Oguchi T/小口 高 @ogugeo イスタンブールなどのトルコの都市には非常にカラフルな建物がある。その美しさをとらえた同国の Yener Torun 氏の写真が評価されている。抜粋http://dailym.ai/1IfoLBM via @DailyMailPics


Turkish delight: Stunning photographs reveal Istanbul's colourful side featuring polka dot, zig-zagged and rainbow-hued streets

2015年12月14日月曜日

知ってるつもり⁈

「知ってるつもり ⁈」は若いころは、人の人生を勝手に感傷で消費するんじゃねぇ、と本当に苛立たしかったが(それは今も正しいと思うw)、井深大の家族の話は知らなかったし、見てよかった。
発明家/企業家のイメージとして、太陽の家や希望の家のことを考えることはとても重要だ。今は、ここで描かれる井深のようなあり方があまりになくなっているのではないか。
20世紀は「心の時代である」とし、モノと心の調和が21世紀の課題であると言った。その言葉を現在から考えるとなかなかすぐに言葉が出ないな。



写真ゼミ用

【写真ゼミ 用】
学生を見ていて思うのは、自分が進みたいと思う方向でかっこいいと思える作品や知識をインプットし、イメージできる人は上達が早い。
ただ、それと同時に自分の作品や仕事を省みる力や、自分が本当にしたいことはなんなのかを知ろうとする、挑戦しようとする力がないと、器用貧乏で終わってしまう。
他人に頼らず、自分の写真や欲求を分析し、何が必要かを考え出し、行動を起こすことから、フォトグラファーとしての自覚が始まる。
撮りまくる、自分の写真も他人の写真も見まくる、選びまくって、並べ替えまくる。
そこからいろいろなことが見えてくると思います。

アイデアが思いつくとき

ところで、具体的な制作・製作でアイデアを思いつくときには、分析は役に立たない。
分析はあくまで、反省やきっかけや条件を作る、知るものに過ぎない。
アイデアを出すことは、ゲームのように、自分の身体を動かして、思いついたことを書きとめる、ものにしてみることを繰り返すことだ。
インプロビゼーション(即興)というものが、芸術以外の分野で注目されているのもそういうことと関係している。

演繹法と帰納法

物事をリサーチするときには、演繹的なアプローチ(社会的な分析対象からアイデアを導き出す)
帰納的なアプローチ(個別的な分析対象からアイデアを導き出す)の二つがある。
どちらが目的の達成するために役に立つかを考えてみること。



幻冬舎・見城徹さんのアナザースカイ

Another skyという番組自体が広告となっているので、かなり演出されたものである。さらにいえば、この人のマッチョ思考に批判的な印象を受けることもあり得るかもしれない。(個人的な意見として、近寄りたくはないな)
ただ、出版業界を存続させるために、異業種界に手を出すというのは、理解出来る。そしてそれは、本というコンテンツを作っていく、作ってきたことの延長と言えるのだろう。
これに少しだけ近い例としては、DHCは、翻訳を専門にしていた会社から始まっている。
吉田嘉明現代表取締役会長が、大学の研究室を相手に洋書の翻訳委託業を行ったことに始まる。「DHC」とは「大学翻訳センター (Daigaku Honyaku Center)」の略である。(wiki)
=============================
定宿のジムで体を鍛え、若手作家と打ち合わせ。
破産覚悟で不動産をはじめ異業種業界に殴り込みをかける!
出版の心臓部・発行部数決定会議にカメラが潜入。
部数はどうやって決まっているのか裏側に迫る。
全ては出版の未来のため。
震える想いで続ける孤独な闘争の真実が明らかに!

ステープラー

紙に穴を開けずに、紙をとめる。

針なしステープラー<ハリナックスプレス>

生きる喜び

"La Joie De Vivre" (The Joy of Living)、1934年、仏



ビヨークのPV

ビヨークのPV
どの程度実写で撮ってるんだろうか。
それと視点をユーザーが動かすことができるインタラクティブなシステムをPVに導入している。
歌はほとんどかつての曲との違いがわからない。






フォトグラファーのホームページ紹介

サンドリー・キム
http://www.sandykim.com/
http://lovebryan.com/sandy/

アンリ・ロイ
http://henryroy.com/

マーク・ボースウィック
http://www.markborthwick.com/

藤田はるか
http://www.fujitaharukaphoto.com/

ジェイミー・ホークスワース
http://www.jamiehawkesworth.com/

2015年12月13日日曜日

10+ Hospital Christmas Decorations That Show Medical Staff Are The Most Creative People Ever

工夫を凝らした病院のクリスマスデコレーション
いろいろ怖いでしょ笑

10+ Hospital Christmas Decorations That Show Medical Staff Are The Most Creative People Ever


2015年12月9日水曜日

電子文具

今日のWBC
文具の領域をPCが奪っていく中で電子文具としてのPC戦略。キングジムの文具に特化したPCというのが、いまいち利点がわからなかったが一応紹介。
介護の現場で機能する電子文具は、良いなぁと思った。

http://repage365.com/archives/92

ライオンのごきげんよう

小堺一機が司会を演じる「ライオンのごきげんよう」が来年の三月で終わるという。12時からの「笑っていいとも!」との流れもあって、30年続けてきた昼間の長寿番組であった。
「いいとも」は、マンネリズムを前提にしつつも、アイデアを常に出しつつ、努力し続けてきたのに対して、「ごきげんよう」は、三人のゲストと司会が話をすることを基本とし、細かな工夫がありつつも、大きな変化は、僕の知る限り何度かしかなかった。
「ごきげんよう」には、一時ブーム的な人気を作った発明が一つある。それは、サイコロトークだ。
ゲストがサイコロを振り、そこで出たテーマをゲストが話すというシンプルなアイデアが、非常に成功したのである。
ゲストはあらかじめ話を用意してるにせよ、蓋然性からの緊張感や間が生まれ、また、小堺がテーマを読み上げ、その略称を観客も読むことで、場の空気が盛り上がる。
たったこれだけのアイデアで少なくとも15年くらい番組を持たせたと考えると驚くべきことだ。
会話を作り出す技術として、サイコロやくじ引きなどの道具を使うことは、日常でも思いつくし、これは教育工学の一つの基礎的な方法でもある。ただ、ごきげんようはバラエティ番組として、何十年もそれを示したことは改めてすごいことである。

2015年12月6日日曜日

インフォグラフィックスで学ぶ、あらゆるモノの動く仕組み

インフォグラフィックスで学ぶ、あらゆるモノの動く仕組み

わかりやすいって大事。
コレってどんな仕組みで動いているの? そんな疑問を解決してくれるインフォグラフィックスがコチラ。Jacob O'NealさんのサイトAnimagraffsでは、インフォグラフィックスを使って銃やスピーカーなどのあらゆるモノの内部構造やその中で使われている技術、仕組みを解説しています。アニメーションの特性を生かした説明はわかりやすいだけでなくなんだかカッコいい! 思わず読みふけってしまいますね。

2015年12月5日土曜日

first Wow/Later Wow

別のキーワードで、「first Wow/Later Wow」というのがあります。第一印象で「ワォ!」と思わせることは、デザインではすごく重要なファクターであると思います。でも、デザインのことを考えるにつれて、人間にとっての本当の喜びとくらべて、最初にそれを見て「ワォ!」って喜ぶ、「First Wow」といえるようなことは実はたいしたことがないのではないか、と思いました。たしかにそれも重要なことだろうけれど、それよりも自分を環境化したことによって感じられる別の価値もあるはずです。たとえばアートの世界でもそうですが、美術館に行ってモダン・アートを「理解」しようとする難しい場合がありますよね。「この人はこんなことを考えていたんだ」ということ。作者の意思と受け手がシンクロする瞬間です。その時間のずれがいいなと思います。少し遅れ「ワァーォ!」という遅れがある。これを「Later Wow」と名づけました。

『デザインの生態学―新しいデザインの教科書』後藤 武  (著), 佐々木 正人  (著), 深澤 直人  (著)

すぐに写真の腕が上がる13のヒント

すぐに写真の腕が上がる13のヒントhttp://www.lifehacker.jp/2015/12/151227_improve_photos.html

1. 撮影後に加工する

2. RAW形式で撮る

3. Instagramは加工のうちに入らない

4. 何ごともほどほどに

5. ありきたりな写真にしない

6. 透かしを多用しない

7. 3分の1の法則を使う

8. フレーム周りに気を使う

9. 端を切らない

10. 圧縮による効果を避ける

11. 光に良し悪しはない

12. ポートレートは日陰か窓ガラス越しの明かりで撮る

13. フラッシュを使わない

2015年12月4日金曜日

グローボール

このコードの緩みがグローボールに浮遊感をさらに与えていると、深澤直人がいっている。
その指摘は正しいと共感する







Clothes Hanger Brush

ハンガーにブラシをつけた「Clothes Hanger Brush」。ブラシの重さのせいで、引っ掛ける金属が中心に付いていない。両方にブラシをつければ中心でバランスが取れるが(実際そういうハンガーも見つけた)、ブラシを曲げてハンガーにするというスマートさを重視したのだろう。
つまりこのハンガーの美しさのポイントは、ハンガーにブラシが付いているのではなく、ブラシを曲げてハンガーになっているように見えることだ。
この違いは大きいのだと思う。


2015年12月3日木曜日

地図のあり方

地図をアブストラクトに捉えてしまおうという逆転の発想。
アブストラクトにすることによって逆に都市の作られ方が分かりやすくなる。







2015年12月2日水曜日

車と女性

飽和したカー用品市場、価値観の変化の対応策にお客様視点=「女性視点」を導入、高い評価と次のチャレンジが見えて来た


「クルマと女性」新視点で市場開拓
http://www.meti.go.jp/press/2013/10/20131022002/20131022002-1.pdf
http://www.meti.go.jp/press/2013/10/20131022002/20131022002.html

※車にしても、女性目線というのをどのように入れるのかが、これからは大切。

クレジットカードのランキング

おしゃれでかっこいいデザインのクレジットカード(男性向け)

1デートで出すとカッコいいクレジットカードランキング
2発行スピードランキング
3キャンペーン中の注目クレジットカード
4年会費無料ランキング
5ポイント還元率ランキング

クレジットカードランキング
http://www.bossanovapgh.com/

※クレジットカードは、デートなどの際にどう見られるのかというかっこよさが、消費者にとっては重要であるということが変わる。
ランキングの項目から学べるところは大きい。

ポイントカード活用の成功・失敗の分かれ目



ポイントカード活用の成功・失敗の分かれ目とは──FSP導入コンサルタントのブライアン・ウルフ氏に聞く

ポイントカード活用で失敗する典型例
この結果、マーケティング部門の取り組みが中途半端なまま終わってしまったり、逆に、プログラムがひどく複雑になったりして失敗することがあります。

※お得感をどう想起しやすいものにするのか、というところが要だ。

カー用品に関する調査

カー用品に関する調査

インターネット会員にアンケートを行っているため、
情報収集先のトップに「インターネット」になることは当然だが、
やはりカー用品購入検討(情報収集)は、店頭で行うのが慣わしのようだ。

タッチポイント(Touchpoint)

タッチポイントとは

タッチポイント(Touchpoint)とは、ブランドと顧客とのすべての接点のこと。ブランドについて顧客に何らかの印象が残るあらゆる接点が当てはまる。
なおこの概念を表わすのに、電通は「コンタクト・ポイント」、博報堂は「タッチポイント」、さらにアサツーディ・ケイでは「体験ポイント(EXポイント)」、東急エージェンシーでは「リレーションポイント」と、各社が独自の用語を使用しているが、意味するところは同じである。 (「コンタクト・ポイント」は電通の登録商標、「タッチポイント」は博報堂の登録商標)

フランク・モス:手と頭を使って失敗を繰り返し続けること。そこにしか未来はない

いまニューヨークでは働く人たちの1/3がフリーランスだと言われています。この10年でその人口はますます増えることでしょう。どんな職種であれ、フリーランサーは常に自身のスキルを更新するために学び続ける必要があります。

フランク・モス:手と頭を使って失敗を繰り返し続けること。そこにしか未来はない

インベンションとイノベーション

「インベンションとイノベーション」

人々はよく「発明(インベンション)」と「イノベーション」を同じ意味で使うが、実際にはまったく別のものだ。「発明」とはそれまでにない革命的なアイデアやテクノロジーを考え、生み出すことだが、「イノベーション」はそのアイデアを実行に移し、利用する方法を見出すことも含む。つまり、ロボット・ホイールやシティカーは見事な「発明」だが、その発明を実験室に閉じ込めておくのではなく、実世界で利用できるようにすることが、真の「イノベーション」なのだ。さらに、発明はたったひとりの想像力や手から生まれることもあるが(そして実際に多くの発明がそうして生まれているが)、今日の世界の複雑性に絡み合った問題を解決できるほどの真のイノベーションを生み出すには、人々や組織の大規模な共同作業が必要だ。ウィリアム・ミッチェル教授は著書『「考えるクルマ」が世界を変える』で、この問題を「厄介な問題」と呼んでいる。「厄介な問題」とは、「明確な答えがなく、コンセンサスの構築が必要で、解決しようとする主な関係グループの利害と対立する場合があり、腰の重い大組織との協力が欠かせない」問題だ。
フランク・モス『
MITメディアラボ―魔法のイノベーション・パワー

障害とダンス

身体障害者の身体をダンスに取り入れる。
決して好きにはなれないが、一つのケーススタディとして。




カニッツァの三角形

そこに「ある」と感じさせる条件



子どもと会話する「スマート」バービー人形がプライバシーを侵害する可能性

wi-fiに繋いで、Siri化しているバービー。
犬の名前も覚えるらしい。


子どもと会話する「スマート」バービー人形がプライバシーを侵害する可能性

Livescribe

手帳に書いたものがタブレットに同時転送されるモレスキン『Livescribe』
アプリ「Livecribe+」を使うことで、ノートに書いた文字、記号、その他あらゆるメモを転送可能。
文字は手書きのまま転送されますが、それらを読み取って編集可能なテキストデータに変換してくれるため、メモからコピー&ペーストでメールを送信するといったことも可能です。

2015年12月1日火曜日

Kyary Pamyu Pamyu Goes Pop

きゃりーぱみゅぱみゅがテートの映像で使われている。
展覧会は、The EY Exhibition: The World Goes Pop





面白かった本

なかなか面白かった。教材としていい本だと思う。

似ていることば
おかべたかし/文 やまでたかし/写真

なんとなく似ているが、どこがどう違うのか? と改めて聞かれるとわからないものってありませんか?
本書では、「竹と笹」「林と森」「ヒラメとカレイ」「ミミズクとフクロウ」「交ぜると混ぜる」「搾ると絞る」など、「似ている」言葉の雑学を写真で紹介します。
「似ている」ということは、その反面「同じではない」ということ。それらがどう違うのかという関係に着目し、楽しみながら、日本語の奥深さを知ることのできる写真集です。

依田高典『行動経済学−感情に揺れる経済学』その3



依田高典『行動経済学−感情に揺れる経済学』その3
ヒューリスティックとバイアス。

認知のシステムには、骨折りで、慎重で、意識的なものと、直感的で自動的で、無意識的なものがある。

人は、認知や情報処理などには限界がある。また確かめるために時間のかかる認識システムを全てに採用するのは無理なので、私たちは物事を判断するときに、短絡や情報の縮減を行う。人間は想起しやすさによって流されることがあるというのがバイアスというものだ。ヒューリスティックとは、近道とかの意味を含んでいる。(それは必ずしも悪いものとしてだけでなく、手段としては有効活用できる)

リンダ問題というのがある。
質問
リンダは31歳。独身、話し好きで、社交的である。大学時代は哲学を学び、差別や社会的問題について深い関心を持ち、反核運動に参加していた。

さて、右の文から想起されるリンダとして、一番もっともらしいのはどれだろうか。

⚫︎リンダはフェミニスト運動家である。

⚫︎リンダは銀行窓口係である。

⚫︎リンダはフェミニスト運動家で銀行窓口係でもある。

結果
カナダの大学生への調査
フェミニスト運動家>フェミニスト運動家で銀行窓口係>銀行窓口係

この結果は、人間の判断がステレオタイプによっているということである。
純粋な確率の問題としてみれば、フェミニスト運動家よりも銀行窓口係の人数の方が多いので、銀行窓口係>フェミニスト運動家>フェミニスト運動家で銀行窓口係となるからだ。

フェミニスト運動家というよりも、フェミニスト運動家で銀行窓口係という、さらに確率的に低いものが、銀行窓口係よりももっともらしいと判断する人が多いことがポイント。
私たちは、リンダについてほとんど何も知らないのに、最初の文章が刷り込みとして入り、確率の問題として、考えることはしないと。

依田は3つのヒューリスティックをあげている。
一、代表性のヒューリスティック
論理や確率に従わず、サンプルAとサンプルBにどのくらい似ているかとか、どのくらい典型的であるかという基準への依拠

二、想起しやすさ(アヘイラビリティ)ヒューリスティック
心に思い浮かびやすい事象に過大な評価を与えてしまうこと。

三、係累(アンカー)ヒューリスティック
人間が最終的な解答を得る過程で、初期情報に依存し、出発点から目標点の間に十分な調査ができない。(簡単にいうと一貫性を保持しようとしてしまう)

さて、しかし、ネガティヴに働く面もあるヒューリスティックだが、その認知の合理性が客観的データよりも劣っているとか、確率論的なデータが客観的なデータであり、バイアスや恣意性をとりのぞけるといえるのかは、また別問題でもあることを注意しよう。反省性を持つための一つの手段である。

依田高典「行動経済学-感情に揺れる経済学」からのまとめ、その2。



依田高典「行動経済学-感情に揺れる経済学」からのまとめ、その2。

喫煙とは、現在の嗜好性が、長期的な健康リスクに優先するという時間上の選択である。これは、未来の 問題よりも現在の欲望を優先するの問題だけでなく、健康を損なうかもしれないし、損なわないかもしれないという不確実性の問題を含んでいる。
禁煙をする人の理由としては、長期自己健康リスク、短期自己健康リスク、家族健康リスクが主要な理由としてあげられる。
さまざまなリサーチやモデルを検証して、喫煙者と非喫煙者の性格の傾向性は、いかのようにまとめられるらしい。

時間選好率とは、将来の満足と目先の満足についての話。
今もらえる100円と、満足度が等価になるためには、1年後いくらならいいかということ。この金額が高ければ時間選好率が高いということ。

 ●喫煙者の方が、非喫煙者よりも時間選好率が高い。
 ●喫煙者のなかでは、高度喫煙者(ヘビースモーカー)が一番時間選好率が高い。
 ●非喫煙者のなかでは、過去喫煙者のほうが、生涯非喫煙者よりも時間選好率が高い。

また健康リスクに対する考え方からくる危険愛好的という性格に対する分析。例えば、確実にもらえる100円と、50%の確率でもらえる賞金が等価と感じるのはいくらかという調査などから割り出される。

 ●喫煙者のほうが、非喫煙者よりも危険愛好的である。
 ●喫煙者の中では、高度喫煙者が一番危険愛好的である。
 ●非喫煙者の中では、過去喫煙者のほうが生涯非喫煙者よりも危険回避的である。

しかし、危険愛好(リスクに対して警戒心が低い)というのが、どれほど均質な感覚なのだろう。ある部分に対しては警戒心が強いが、別のケースでは大きな賭けに出るということもあるような気がする。
自己管理能力が高い人とゆるい人というのはあるのだろうけれど。確かに喫煙をするという経験や決断というのは、ただ吸わなかった人よりも、強い制御的な判断が備わるというのも、なるほどなと。
しかし、これを読んで自分や周りの人間のことをいろいろ考えるのは少し面白かった。
作家の場合、危険愛好率が低いのもの問題だから笑
そして、後先考えずに今にかけろってのは、作家はあるから笑
作家は、喫煙以上にそういう問題を孕んでいるなと。
一方でそういう前提を含んでいるから作家は、自分の作品以外のところでは過度に危険回避的であったり、時間選好率が低かったりするところもある。作家の保守的なところと、リスキーなところのギャップというかバランス。

依田高典「行動経済学-感情に揺れる経済学」からのまとめ

依田高典「行動経済学-感情に揺れる経済学」からのまとめ、その1。

【質問1】 次の選択肢のうち、どちらを選びますか。
 ①素敵なフランス料理店で夕食。
 ②さえないギリシャ料理店で夕食。

①が86%②が14%

【質問2】 質問1で①が望ましいと答えた人に質問します。どちらを選びますか。
 ①1ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食。
 ②2ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食。

① が80%、②が14%

【質問3】 質問1で①が望ましいと答えた人に質問します。どちらを選びますか。
 ①1ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食、2ヶ月後にさえないギリシャ料理店で夕食。
 ②1ヶ月後にさえないギリシャ料理店夕食、2ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食。

①が43%、②が57%
ここでは、さえないギリシャ料理よりも、素敵なフランス料理の方が、人気が高い。そして、フランス料理を早く食べたいという人の方が多い(時間選好率)。しかし、素敵なフランス料理を後に回したいという人の方が、先に行くという意見よりも多くなる。それはつまり、早く行きたいという欲望(時間選 好率)よりも、(好きでないものを先に済ませ、好きなものは後に回す)順序の問題の方(負の時間選考率)が判断の決定において確率的に上回るという話。同じことでも順序の問題がいかに心理的な影響与えるのかというのは実生活においてもいろいろあるし、面白い部分。

=============================

デートを前にして一番ワクワクするのは3日前をピークとして(計画など想像するのが一番楽しい)、それ以上先のことになると効果が弱まる。

一方で嫌いな痛い注射の場合、今すぐ打つのも、数日奥させるのも、嫌だという気持ちに大差はない。ただ、1年などの先延ばしをできる場合だと、選択に大きな違いが生まれる。

マテリアル・ワールド・プロジェクト

家財を家から全部出して写真を撮るプロジェクト。
世界各地で行われている。

マテリアル・ワールド・プロジェクト




リスキーシフト


(Wikipediaより)

リスキーシフト

リスキーシフト(risky shift)は、社会心理学の用語。 普段は穏健な考え方をし、比較的節度を守って行動することのできる人が、大勢の集団の中では、その成員が極端な言動を行なっても、それを特に気に掛けもせずに同調したり、一緒になってそれを主張したりするようになっていくことをいう。「集団思考」(groupthink)として知られている現象のひとつで、ストーナー(J.A.Stoner)が1961年に報告した[1]
これは集団の中で同時発生的にも、又、個々別々にも生じてくる。集団の全員が、より保守的もしくはより自由主義的な立場に自分の見解を変更し、それによってそのケースでは、客観的には全く間違いとしかいいようがない集団の中での合意が形成されてしまうというものである。つまり、個人であれば犯さないような間違いを集団の中では、次第に危険度(リスク)の高い方向に言動が傾斜していく事である。つまり、個人が個々に質問を受ければ、そのような事は起こらないのだが、集団が集団として何らかの決定に関しての議論の経過で、性急に合意形成を図ろうとした場合に、このような事が起きやすいといわれる。
リスキーシフトは、コーシャスシフトと合わせて集団極性化現象(group polarization)と呼ばれる。これは集団の成員の初期傾向に依って、集団の討議が、より危険の高いような決定や、もしくはより保守的な決定に傾斜していく事を言う。これらは、インターネット掲示板や特定の集団が、社会から孤立した状況の中で重要な合意形成を迫られている時などに起こりやすい。例えば、ネットの自殺願望を持った人達の掲示板、あるいはジョン・F・ケネディ大統領の時のキューバ危機、あるいは単純にはワンマン社長とその取り巻きの放漫経営による会社経営の破綻などが挙げられるだろう。
注釈[編集]
^ Stoner, J.A. (1961). "A comparison of individual and group decision involving risk". Unpublished master's thesis, Massachusetts Institute of Technology.

原 研哉の2020東京五輪エンブレム 第1回設計競技案

原研哉の2020東京五輪エンブレム 第1回設計競技案
http://www.ndc.co.jp/hara/olympic2020.html