依田高典「行動経済学-感情に揺れる経済学」からのまとめ、その1。
【質問1】 次の選択肢のうち、どちらを選びますか。
①素敵なフランス料理店で夕食。
②さえないギリシャ料理店で夕食。
①が86%②が14%
【質問2】 質問1で①が望ましいと答えた人に質問します。どちらを選びますか。
①1ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食。
②2ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食。
① が80%、②が14%
【質問3】 質問1で①が望ましいと答えた人に質問します。どちらを選びますか。
①1ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食、2ヶ月後にさえないギリシャ料理店で夕食。
②1ヶ月後にさえないギリシャ料理店夕食、2ヶ月後に素敵なフランス料理店で夕食。
①が43%、②が57%
ここでは、さえないギリシャ料理よりも、素敵なフランス料理の方が、人気が高い。そして、フランス料理を早く食べたいという人の方が多い(時間選好率)。しかし、素敵なフランス料理を後に回したいという人の方が、先に行くという意見よりも多くなる。それはつまり、早く行きたいという欲望(時間選 好率)よりも、(好きでないものを先に済ませ、好きなものは後に回す)順序の問題の方(負の時間選考率)が判断の決定において確率的に上回るという話。同じことでも順序の問題がいかに心理的な影響与えるのかというのは実生活においてもいろいろあるし、面白い部分。
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デートを前にして一番ワクワクするのは3日前をピークとして(計画など想像するのが一番楽しい)、それ以上先のことになると効果が弱まる。
一方で嫌いな痛い注射の場合、今すぐ打つのも、数日奥させるのも、嫌だという気持ちに大差はない。ただ、1年などの先延ばしをできる場合だと、選択に大きな違いが生まれる。
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