デザインプロセスには、問題解決型デザインと提案型デザインがある。
問題解決型デザインは現状の商品の不満や問題点を見つけ出して、それを解決するプロセス。真の不満や問題点を見つけ出すことが出発点となる。コンセプトを作るためには、まず背景となる問題の把握が行われる。市場やユーザーの動向を分析し、問題の核心と構造を把握した上で、コンセプトを明確にし、解決のアプローチを導き出す。
提案型デザインは、ユーザーが気がついていない問題を解決した商品や、これまでにない新しい商品を提案するためのプロセスである。最初になんらかの商品アイデアが発想され、「こんなものがあってもよいのではないか」という形で示され、その他とからアイデアの現実性や商品化可能性を裏付けるための分析が行われることが多い。
最初に問題ありきではなく、日常生活や仕事の中で思いつく。コンセプトを明確化するためにシナリオ法などが用いられることがある。
参考書籍:JIDA「プロダクトデザイン」編集委員会『プロダクトデザイン 商品開発に関わるすべての人へ』(ワークスコーポレーション )
0 件のコメント:
コメントを投稿