デザインの使命は「問い」を生み出すこと:Superfluxの「スペキュラティヴ・デザイン」とは #WXD
記事:
http://wired.jp/2015/03/16/superflux/
デザインシンキングのような課題解決型ではなく、これからの社会はどうなっていくのかを考え、未来のシナリオをデザインして、いまの世界に違った視点を提示する「スペキュラティヴ・デザイン」。ロンドンのデザインスタジオ「Superflux」が実践するそのヴィジョンとは。(本誌VOL.15の総力特集「ワイアード・バイ・デザイン」より転載)
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いま世界で最も必要とされているツールキットは何か
1複雑化、複数化した世界との深いコネクションをつくるもの。
2単一でリニアな過去、現在、未来の道筋を超えた世界を見せてくれるもの。
3意図的に約束された未来の嘘を暴き、人々に選択の余地をつくり、長期的な視点を提供してくれるもの。
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Superfluxのリード・クリエイティヴ・テクノロジスト、ジョン・アルダンがひとつのシナリオの例を説明してくれた。
「とあるマンションの管理人の女性に、この5次元カメラを渡したというシナリオをつくってみました。彼女は朝出掛ける前に、その日の夕方までカメラの撮影時間をセットします。そして、普通に1日を過ごし、夕方帰ってきたら、その日に起きた出来事を紙に書いてカメラの前に立って撮影します。すると5次元カメラは、複数の平行世界における彼女の1日の出来事を見せてくれるのです」
デザインには、実態のないものに形を与える力がある。「科学の発展によって、起きるかもしれない世界を表現し、それを科学者に戻すことで、もしかしたら研究の方向性を考えなおすきっかけになるかもしれない」とアルダンは語る。
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